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BUTTERO/ブッテーロ
ブッテーロレザーの魅力
イタリア トスカーナ地方の名タンナー、ワルピエ社によって生み出されるブッテーロレザー。
手間と時間の掛かる植物タンニンなめしによる製法を貫いてなめされるブッテーロレザーは、厚みがありハリとコシが非常に強く、耐久性に優れます。
また、成牛(ステア)のショルダー部分のみを使うため牛一頭からわずかしかとれません。
一つ一つ異なる風合い
ブッテーロレザーによって作られるアイテムは、一点一点が異なる表情を見せます。
革本来の風合いを生かしているため、血筋やバラキズ、トラといった自然の跡があり、色味やシワの入りかたなどが多少異なります。
これはレザーとして生まれ変わる以前に、牛が一頭一頭生きていた証です。
一つとして同じものはなく、傷がないから良い革で、傷が多いから悪い革だと一概にはいえません。
エイジングで世界で一つの姿へ
はじめはマットな質感のブッテーロレザーですが、繰り返し使用するうちに、段々と色に深みが増し、上品なツヤが出てきます。
また、使い始めは固く感じますが、使う度にしなやかに、そして使う人に応じた姿に変化していきます。
下の画像、上がエイジング後、下が新品です。
イタリア植物タンニンなめし協会
製革の本場イタリア トスカーナ地方に数多くあるタンナー(製革業者)の高い品質を維持する目的で、ベジタブルタンニン100%でなめした事を認定する世界で唯一の機関「イタリア植物タンニンなめし革協会(ベジタブルタンニン協会)」が国際基準よりも厳しい品質基準を定め、その基準に満たしたものだけを「イタリアンレザー 」として認定しています。
およそ千以上あるタンナーの中で、協会を構成している23社の名門タンナーのうちの一社がワルピエ社です。
植物タンニンなめしの良さ
皮を革へなめす方法は大きく分けて3通りあります。
化学薬品を用いて短時間でなめすクロームなめし。
化学薬品と植物タンニンを両方使うコンビなめし。
そして植物タンニンのみでなめした植物タンニンなめし。(フルベジタブルタンニンなめし)
ワルピエ社は徹底して植物タンニンなめしで革を製造しています。
植物タンニンなめしはクロームなめしと違って燃やしても有害物質が出ず、人や環境に優しい製法です。
協会に加盟しているタンナーは環境保全に尽力しており、特に浄化設備には多額の投資を惜しまず、工場から排出されるのはほぼ100%浄化された水のみだといいます。
もちろん製品にも厳しい基準を設け、有毒物質をほとんど含まないことを保証しています。
お手入れ・注意
オイルがたっぷり含まれているイタリアンレザーは基本的に乾拭きのみのお手入れで充分です。
乾いてきたと感じたらクリームなどでメンテナンスしてください。
植物タンニンなめしであるブッテーロレザーは水に濡れることによりシミが出来る場合があります。
また、衣服とのこすれ、特に淡い色の衣服には色移りしやすいのでご注意ください。